ジャパンカップ福井・西日本EXレポート後編
さぁ、というわけで
福井大会で2017ジャパンカップ一次予選落ち記録を
驚愕の８回まで伸ばした上での西日本大会ＥＸですが…
前日の大クラッシュで軸受け半壊、
おまけにホテルに戻ったらスピードチェッカー壊れてた、
どう考えても勝てる要素無さそうだけど…
二日連続でやってきました、福井産業会館！
そして本日のコースは久々のＡパターン！
スロープ前にバウンシングで減速できるから
ミラーＡorＢのパターンよりはフレキ以外のシャーシにも勝ち目がある…
と思ったんだけどねぇ…
で、今日はどんなセッティングなんですか？
バウンシングがねぇ、ＡＢＡＢなんだよ
…どういうことなんですか？
まず、なんでミラーＡとＢのパターンで
フレキＭＳが強いかっていう話なんだけど…
このコースの一番のコースアウトポジションって分かる？
富士通ポップという名のスロープ…ですよね？
そう。 だからそこでブレーキかけようとしても、
富士通ポップにブレーキ当てると絶対にチェンジャーでも当たっちゃう。
つまり、チェンジャー４周分も
余計にブレーキが当たっちゃうから、減速幅が大きい！
そう。 だから本当に弱いブレーキか、
あるいはもうブレーキ無しでスロープに挑まなきゃいけなくて、
その手の突っ込み勝負になったらフレキの独壇場なんだよね。
けど、今回はバウンシングでブレーキがかけられるから
スロープ手前で減速してから突っ込める、という事で
ことさらフレキが有利に働くわけじゃないと…
…それがねぇ、ＢＡが１枚でもあればよかったんだけど、
ＡＢだと角度が浅すぎてブレーキかけられないんだよ。
無理してかけるとスロープやチェンジャーでの大減速は必至…かなぁ
…という事は…
そう、実質ミラーＡorＢと
攻略法ほっとんど変わらない訳。
ただバウンシングで多少の減速はするだろうから、
それが吉と出る事を祈るしかないよね…
・一次予選（５レーンスタート）
…とか言ってたら一次予選勝ったじゃないですか！
…超ヤケクソセッティングだったのに…
ちなみにどんなのだったんですか？
１０レースくらいタイムとってて、
トップタイムが大体30.70秒くらい。
このタイムならパワダは無理だろうと判断して
とりあえずハイパーダッシュ３を超速ギヤに
タイヤは24mmのスーパーハードで投入してみたら
意外といい走りして通っちゃったパターン。
ちなみに電池は富士通プレミアム。
タイムは31.70秒くらい。
…なんか周りと比較しても遅い気がするんですが、
実際の所どうでしょう？
あと1秒は縮めたいところだけど、
下手なことして爆死するのも嫌だからって理由で
電池をポケットで暖めるとかの小細工するしかないよね。
…大丈夫ですかね、それで…
まぁ、ジタバタしても仕方ないので
会場内のレストランでカツカレーでも食べて英気を養いましょうか
またカレーかよ！
・二次予選（１レーンスタート）
…意外に大丈夫でしたね…
うーん…下手にセッティング変えなきゃ
こういうミラクルもあるってことか…
この『決勝参加券』が俗に言う『薄紙』なんですよね？
うん。 ここまでは運だけで行けるけど
ここから先は本当に実力が無きゃ勝てない、
ってのはよく言われる話だよね。
…ちなみに、作者の最高成績は…
２年前にこれ１枚取ったのが最高記録。
……
気を取り直して、一風変わった福井グルメをご紹介！
なにこれ？ メロンソーダ？
福井県ローカルのメロンソーダ的な飲み物で、
その名も『ローヤルさわやか』！
福井県内でも売っている店は結構限られるようですが、
会場そばのバローで買えるみたいです！
…それはいいんだけどさ、何でこんなに買ったの？
これ、いつもお世話になってるピットメンバーの方が
全部自分用に買った奴だそうです。
メロンソーダ大好きだそうでして。
カレーの次はメロンソーダ、
どいつもこいつも好物に全力過ぎんだろ！
・準々決勝（２レーンスタート）
…あの、車検の待機列の隣の列って、
チャンピオンズの方々…なんですよね？
うん、雲の上の実力者達だねぇ。
その人たちから凄く
『マーライオン』って連呼されてるんですけど……
…そりゃ、ここから先の修羅の世界に
こんな見た目ネタマシンで突撃してくる奴なんてそういないし…
あとマーライオンって載せるだけで金かかるし…
…けど、本人は勝つ気満々なんですよね？
まぁ、実際そうだから…
…こういう事も起きる訳で…
勝っちゃった！？
ギッリギリだけどね…
ストレート半枚分も差が無かったぞ…
あの、それはそれでいいんですけど、
なんでマシンに僕の画像貼ってあるんですか？
そこ、師匠から教えて貰った改造してるんだけど
公表許可得られてないのに思いっきり写っちゃってたから
とりあえず自主規制ってことで。
だからって、僕をモザイク代わりに使わないでくださいよ！
まぁそれはともかく、これでようやく初タスキか…
タスキ？
手とマシンに隠れてるけど、
『決勝戦 勝ち上がり中』って書かれた、
なんか赤い奴持ってるでしょ？
これがタスキなんですか？
ちょっと前まで本当にタスキだったんだよ。
去年辺りからこのホルダー（？）に代わったけど
当時の名残でタスキって呼ばれてる訳。
…でも折角こんな好成績の証を頂けたんだから、
ピット戻ってもっとちゃんと撮影すればいいのに…
ああ、それはできないの。
え？
さっきの薄紙同様、出走時に回収されるから手元に残らないし、
準々決勝に勝ってその場でタスキを受け取ったら
もう準決勝の待機列にそのまま移動させられるのよ。
だから電池交換含むマシンのメンテやセッティング変更も
何一つできない、って訳。
で、電池交換もダメなんですか！？
そう、だからネオチャンプじゃなくてアルカリだと
この準決勝が本当に鬼門になるんだけど…
だったら、何で最初からネオチャンプ使わないんですか？
優勝決定戦は支給されるアルカリ電池
（ジャパンカップだけ富士通プレミアム、他はパワーチャンプRS）を
使う事を強制されるルールだから、
最初からそれにセッティング合わせれば
優勝決定戦でも同じコンディションで走れる、っていう作戦だね。
…電池一つでそこまで駆け引きが生まれるんですか…
季節で変える人もいるけどね。
寒いとアルカリ電池は性能が落ちてネオチャンプに勝てないから
気温が高めの時はアルカリで通すけど
気温が低い時はネオチャンプ使うとか。
あとは会場でアルカリを１セットだけ買って
オープンコースでそのアルカリと速度が同じになるように
ネオチャンプの電圧を調整する人も居るっていうし…
…ホント奥が深いんですね、ミニ四駆って…
・準決勝（２レーンスタート）
あれ、今までは５人でのレースだったけど
今回は３人なんですか？
うん。（知らなかったけど）準決勝は
進出者が何人いるかが最終的に確定してから
優勝決定戦に何人進出させるかをスタッフが考えて、
１レース辺りの人数を決めるみたいだね。
今回は１３人が準決勝進出だから
４人でのレースが１つ、３人でのレースが３つで
全車リタイヤが無ければ４人が優勝決定戦進出ですか…
ただ、周りのレーサー達は、
明らかに準決勝以上を経験済みの猛者ばっかりだね。
準決勝童貞が太刀打ちできるもんかねぇ…
…キョドりすぎて仲間から笑われるばかりか
他の準決勝進出者の方にフォローされる始末ですからね…
ま さ か の マ ー ラ イ オ ン
…ＭＣに『まさか』扱いされるマシンが
ここでもしぶとく勝ち残るなんて…
まぁやっぱりアルカリじゃ限界があったのか
途中から明らかにタレて速度負けしかけてたけどね。
勝ちは勝ちだからこれで優勝決定戦進出だねー。
…ゆ、優勝決定戦、って事は…
勝てばチャンピオンズってことですか…
一生に一度の晴れ舞台、
全力で頑張ってほしいねぇ
今後の可能性摘んでどうするんですか！
・優勝決定戦（２レーンスタート）
準々決勝から準決勝の間はメンテなどできませんでしたが、
今度はちゃんとマシンのコンディションを整えた上で
レースに挑めるんですよね？
…って聞いてたんだよ…
え？
いつもご一緒させて頂いてる方が
先週の大阪２で優勝決定戦に進出されてて、
その人に詳しく優勝決定戦までの流れを聞いてたから、
自前のドライバーとスパナとレンチ、ボックスナットに
タイヤのゴミを取る為のマルチテープとかのメンテアイテムは
準々決勝行く時にポケットに仕込んでたんだよ。
準備万端じゃないですか。
けど、テーブルに通されたらすぐに支給電池が渡されて、
それをセットして正しい向きにタイヤが回ること確認したら
スタッフに「ＯＫですね！？」って聞かれて、
頷いたらマシン取り上げられてスタッフからのチェックが入って
そのまま既にチェック終わってた選手の横にマシン並べられたって…
…それ、「ＯＫですね？」って聞かれた時に
「ちょっとメンテします」って一言断れば済んだ話では…？
ま、ちゃんと電池正しい方向に入れただけでも
よくやったって褒めてやろうぜ。
他の選手もメンテしてなかったっぽいから条件はイーブンだし。
及第点の基準が低すぎますよ！
そして公開車検…
まさかここにマーライオンが並ぶ日が来るとは…
公開車検？
今までの車検はスタッフが確認して終わり、だったけど
優勝決定戦だけは最初にスタッフが軽くチェックした後、
ギャラリーにも見える位置にマシンが置かれて、
優勝決定戦進出者同士でマシンをチェックしあうんだよ。
へぇー！
まぁ、パッと見しかできないし、
仮におかしい所があっても指摘しづらいと思うけどね…
…にしても、ギャラリーの方々がザワついてますね…
そりゃそうだ、FMTZ-Xなんてレアなシャーシにキメラボディ、
挙句の果てにはツインマーライオンとか
そんなマシンが優勝決定戦に出てくればそりゃ驚くわ…
思いっきりギャラリーの方に
『そのシャーシ何ですか？』って聞かれてましたしね…
写真撮ってくれた同行者曰く、
『何のためにマーライオン載せてんだ…』って呟いてた人も居たとか。
…いや、ホント何のためなんですか？
その理由は後で明かされるよ☆
（ろくな理由じゃなさそう…）
あー！ ２周目でコースアウト…
うーん…最初から支給電池とほぼ同じもので走らせてたし
コース・スタートレーンも同じ準々決勝では
問題なく完走できてたんだけどねぇ…
やっぱりメンテなしの三連戦で
マシンのどこかにダメージが入ってたんでしょうか？
かもしれないし、他の可能性としては
自前の電池は2017年6月製造ロットだったけど
支給されたのは2017年5月ロットだったから
5月の方が若干パワーがあったとかそういう理由かな？
悔しいですね、後一歩で表彰台だったのに…
あ、あれ？
ちゃっかり三位になってる！？
完走者が三人に満たなかった場合、 より長くコースに残ってた人が上の順位を貰える、って訳。
そういえば一周目で一人コースアウトされてたから…
経過はどうあれ初入賞！
…でも惜しいですね、いろんな人に言われましたが
差を付け始めた頃にコースアウトしてたので
もし残ってたら優勝してた可能性だって…
まぁそれは無意味でしょ。
？
はっきりした事実は『飛んだから負けた』じゃなくて
『飛んで負けた』それだけ。
…えらくカッコいい事言いますね…
（いやぁ、あんまり逃した魚でかくすると
豆腐メンタルが立ち直れなくなるから…）
どんだけメンタル弱いんですかこの人…
…何ですか、この紙？
優勝決定戦の後に渡されて、
使ったマシンのボディやシャーシ、タイヤやモーターにギヤ比、
改造のポイントなどを書かされるんだよ。
公式のイベントレポート用だと思うんだけど。
…あの、字が汚くて読めないというか、
書いてある内容が意味不明で理解できないというか、
そもそも『マーヲイオン』って何ですか…？
緊張しすぎて字が上手く書けなかったんだと。
優勝決定戦終わってますよね！？
どこまでプレッシャーに弱いんですか！
にしても内容もひっでぇなコレ、
改造のポイントを書けっつってんのに
『マーライオンを２個載せてシンガポールパワーを得ました』って
タミヤ社員もこんな怪文書送りつけられてどーしろってんだよ。
そろそろシンガポールの人に怒られますよ！
改めて優勝マシンと賞状、
そして商品の富士通プレミアム８本パックと
特製ベーシックボックス…盛り沢山だねぇ。
賞状、名前が書かれてないんですね。
『３位取った位で調子に乗るなよ、
優勝者でないお前はしょせん名無しの１レーサーに過ぎん』
という厳しいメッセージ…
そんなわけないじゃないですか！
…にしても、９回連続１次落ちの人間が
三位になって表彰台ですか…
本当にミニ四駆って何があるか分かりませんね。
まぁ数だけはこなしてきたし、
いろんな人から充分すぎるアドバイスを頂いてたからねぇ。
そこにでき過ぎな運が加わった感じだねー。
まぁ過程はどうあれ、
『諦めなければこんなこともある』ってことで
今後のモチベーション維持には十二分な結果ですね！
ただね、一つ問題が…
？
こんなインパクトある見た目のマシンが
勝ち上がっちゃったもんだから、三位報告ツイートが
プチバズりしちゃってね…
いい事じゃないですか。
今後公式で列に並んだ時に
「あ、あのマーライオン速い奴や！ 並ぶのやめとこ…」って敬遠されて
腕に自信のある人ばっかりと戦うようになったら
１次予選落ち記録が夢の二桁突入も夢じゃなくなる…
どんだけネガティブかつ自意識過剰なんですか！
それではみなさん、来年の公式でお会いしましょう！
ウィンター東京行くんじゃないんですか！
